椎名林檎の3rd アルバム「加爾基 精液 栗ノ花」の世界観を映像化した作品。
女優葛城楓の本名を探るように依頼を受けた天城は楓本人に近づくことに成功し、日々共に食事をするほどの仲になる。しかし、楓一人しかいない屋敷を夜に覗くと、別の女が毎晩同じようなセリフを繰り返しているのを目撃する。女は一体誰なのか?、、、的なお話。
かなり良く出来ているのではないでしょうか。
大正くらいの時代のイメージを綺麗に描写しています。小道具の1つ1つまで丁寧です。
かつ、作り出した雰囲気だけでなんとも言えないおどろおどろしさを醸し出しているのもお見事。
キャストも小雪、小林賢太郎、大森南朋と選び抜かれたメンツです。
ストーリーは何というか、対象ではなく観測者によって規定される「シュレーディンガーの猫」のような二者択一的なお話。
わずか40分の短編映画としては上出来ではないでしょうか。