PANDADA

シティーハンターのPANDADAのレビュー・感想・評価

シティーハンター(2024年製作の映画)
4.0
新宿のとある伝言板に「XYZ」を書き込んだどんな依頼も受けると言われるシティーハンター、冴羽獠と槇村秀幸。
ある依頼をきっかけに槇村は命の最後に妹である香の事を獠に託す、、、から始まるお話し。

原作は北条司の漫画「シティーハンター」。
何度か実写化されてはいます。
ジャッキー・チェンも冴羽獠を演じたりしてましたが、今回の主役は鈴木亮平。
正直、ドラマ「エンジェル・ハート」の上川隆也演じる冴羽獠が非常に良くて、その立ち居振る舞いが、まさしく冴羽獠でした。フィリップ・ラショーが演じた冴羽獠(ニッキー・ラーソン)もコメディに全振りはしていましたが、やはり再現度が非常に高く、驚きました。
で、鈴木亮平演じる獠がどんなものになるのか期待半分、不安半分だったのですが、これは凄いですね。

上川隆也の獠は確かに冴羽獠なのですが、がっつり「エンジェル・ハート」の冴羽獠なんです。
で、鈴木亮平の冴羽獠は文句なしの「シティーハンター」の冴羽獠でした。
この辺のニュアンスを何とか伝えたいのですが、まあ、観るのが一番です(笑)。

シリアスな部分からコメディな所まで、声の抑揚や出し方や表情まで、いわゆる全盛期の冴羽獠です。
神谷明が演じていたあの「シティーハンター」の冴羽獠がそのまま実写化したような。

もちろん所々、現代的にはなってます。原作は昭和から平成初期ですしね。完コピではなく、リメイク的な所はありますが、それでも違和感なし。

そして、アクションは圧巻。
これは凄まじいし、素晴らしい。

他のキャストも良いですね。
香、槇村、冴子は原作のテイストをかなり醸し出せてます。
特に安藤政信の槇村はめちゃくちゃ良かった。
香のお節介だったり、無鉄砲だったりする所もきっちり出せてると思います。

ストーリーはまあありきたりではありますが、シティーハンターの劇場版はどれもそんな感じで複雑なストーリーなんて求めていません(笑)。

正直、残念だと思ったのはエンディング。
いつものあの曲は良いのですが、ここは昔のバージョンの方が遥かに良かった。新版は、うーん。。。
TM Networkももちろん大好きなんですが、時間の流れを感じるというか、この新版は聴きたくなかったなぁというのが、包み隠さない感想です。

でも、次作が出るのならぜひ観たいなぁ。
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