このレビューはネタバレを含みます
2019-01-25
C・ブランシェット主演、W・アレン監督作。
栄光の後の陥落の話は数あれど、初っ端から転げ落ちていく話とはね。アレン流の皮肉のこもった描き方。この主役はブランシェット以外に考えられないキャスティングでした。過去と現在のシンクロの仕方が絶妙。病んでいく主人公の心の揺らぎは、見ていて痛ましかったし、哀しかった。ブルーなジャズが可笑しみを加えていましたが、直視したくないような転落人生。しかも引き金が自分だったってオチはね。悔やむというよりホント哀しい。