FutosiSaito

アデル、ブルーは熱い色のFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.5
 『ブロークバックマウンテン』以来の同性による純愛映画。こちらは、純愛というより「純粋」と呼ぶべきかもしれない。
 純粋に好きになったがゆえに、純粋に体を求めあう。ベッドシーンが激しいとの意見もあるが、情熱があるからで、同性だからというのではない。
 ただ、違和感があるのは我々が見慣れていないせいなのだ。
 主人公アデルの演技も凄い。なりきっているのは、その表情と泣き方でわかる。涙が頬を伝うだけでなく、鼻からも出ているのだ。
 過ちの、一度の発覚で許されなかったり、感情的すれ違いというのも、異性間での恋愛でもあることだ。
 ただ、この映画はひたすら情熱的で、ひたすら純粋であり、それが特長だ。
 ともかく、のちのちも感慨が湧いてくる、忘れられない映画だ。
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