たりほssk

夕映えの道のたりほsskのレビュー・感想・評価

夕映えの道(2001年製作の映画)
3.5
この映画で最も心に残ったことは、マドの何がイザベルをあんなに引き付けたのかということです。
最初は、少し歩きにくそうにしていたマドを家まで送りとどけるくらいにしか思っていなかったようでした。しかしイザベルはどんどんマドとの距離を縮め、身の回りの世話をするようになるのです。
それは単に孤独で偏屈な老女に対する同情からやっているという訳ではなさそうでした。
他人をほっとけないという気持ち、他人の力になりたいという気持ちはどこから来るのでしょうか?自然に湧いてくるものなのでしょうか?
最後、イザベルは仕事よりも恋人よりもマドと一緒にいることを望みました。それはマドに対する優しい気持ちとともに、自分自身のためのようにも見えました。
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