えいがうるふ

インセプションのえいがうるふのネタバレレビュー・内容・結末

インセプション(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

字幕版を選択したはずがいきなり吹き替えらしき日本語が流れてびっくりした。なるほどそういう設定なのか・・。

夢の階層という発想は面白かったし意外と分かりやすかった。というのも私自身、一時期よく夢を見ている最中にああこれは夢だなと気がつくことがあったからだ。そしてよしこれが夢ならできるはずと恐る恐る空を飛んでみたり、なんなら翌日の夜に前日の夢の続きを見ることもできた。夢の中で寝ることもあったので、目が覚めてもまだ夢の中にいるような気がしてすぐには動けなかったあの当時の感覚が蘇る気がした。

ある意味期待通りのやたら複雑な展開で観る者の頭の回転を試すようなノーラン節で、音響と映像も素晴らしく全く退屈はしない。が、やはり疲れる。
しかも今作ではどうにも主人公に好感が持てなかったため頭が考えることを面倒臭がり素直に楽しめなかった。妻が(病んでいたとはいえ)自殺前にわざわざ夫を陥れる手紙を書いて弁護士に託したのも解せず、夫婦揃って面倒臭すぎるキャラに思えてしまった。従ってお似合いだけれど人騒がせなその夫婦愛にも今ひとつ共感できず、あーはいはいすごいねーで終わってしまったのがちと残念。