Ryoma

サッドティーのRyomaのレビュー・感想・評価

サッドティー(2013年製作の映画)
3.7
“恋“に対して様々な考え方を持った男女の恋愛群像劇。“恋“を広辞苑で調べると最初に出てくるのが意外にも『一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと』。劇中で頻繁に問われる“恋“とは…?という問いに対し、各々異なった考えを提示していく様。それが噛み合わず意見が喰い違い男女の異なる考え方が詳らかになる様はなんとも可笑しく感慨深い。恋愛映画の名手と呼ばれる今泉監督独特な会話の心地よいゆるいテンポ感や恋愛というものを奥深くまで考えさせてくれる緻密な脚本がよかった。恋愛というものについて哲学的視点から考えさせてくれる稀有な作家だと改めて感じた。
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