ハリ

大統領の執事の涙のハリのネタバレレビュー・内容・結末

大統領の執事の涙(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

少年期より黒人差別を受けながらも大統領の執事として働くセシル。黒人であるという理由で受ける迫害を理解しつつ執事として長年務めるが、基本的人権を訴える息子に翻弄される。

史実を元にしたストーリーだがかなり重厚に仕上がっている。セシルはあくまでも白人>黒人という図式を崩さずに平穏に生きていく為に執事としての仕事を全うしていく。対して息子のルイスは人権を勝ち取る為にデモを行いどんどんと過激派となっていく。

密かに黒人の人権を勝ち取ろうとするセシルと、声高らかに人権を勝ち取ろうとするルイス。両極端だが結果的には親子共々で人種問題に向き合っていたという構成。

差別真っ只中の時代から人権を勝ち取り黒人初の大統領誕生の瞬間まで見届けたセシル。激動の時代を生き抜いてきたセシルとその家族の半生を社会の在り方と共に描いた映画。

思っていたよりも重いストーリーで、長く感じてしまい後半少し疲れたのが正直な感想。つまらなさ過ぎる箇所も無いが、盛り上がりに欠けた印象。
個人的評価:良作
ハリ

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