戦場の悪魔どもは舞い降りた。

久しぶりに途轍もないZ級映画が舞い降りた。ｗ



第二次世界大戦の最中。ナチス占領下のポーランド。
ナチス軍の基地では、処女のポーランド人女性を攫ってきては夜な夜な怪しいオカルト実験を行っていた。

元牧師のバルディ隊長、狙撃手ジャスパー、白兵戦が得意なワレス、そして日本兵と戦いを繰り広げ自身も日本にかぶれた黒人兵ハーマンの4人からなる少数精鋭部隊。
彼らはアメリカ大統領からの命を受け、機密情報の奪取と潜伏している諜報員の救出の為にポーランドの敵地に乗り込み、ナチス軍とドンパチを繰り広げる。
だが、ナチス軍は悪魔の儀式によって恐るべき悪魔兵士を作り上げていたのだ！！




第二次世界大戦下のポーランドを舞台に、ナチスのオカルト部隊と米軍特殊部隊が戦う、Z級オカルト・コマンドアクション。

昼寝のし過ぎで何とも変な時間に起きてしまったので、暇つぶしがてらにアマプラで何となくチョイス。
正直尺が76分と滅茶苦茶短いし、評価もメチャクチャ低いから結構アレな映画だと確信し覚悟して見たが…。


う～ん、こ れはひどい！！！
が、ネタ映画として見る所はあった。ｗ



話はありがちで「ナチスのヤベェ悪魔兵士とアメリカ兵士が激突！」というベタな物だが、もう画面が泣きたくなるほどにショボい！

開始早々、ナチス軍と主人公達の戦いが繰り広げられるのだが…これがまぁメッチャショボい！！！！
銃撃戦は思いっきりマズルエフェクトに安い効果音後乗せなのがバレバレだし、爆破シーンもモロにCG。
日本かぶれな黒人が日本刀と格闘技で戦うシーンもあるが、動きはスッゲェモッサリ。(血糊とかも案の定CG)
バイクに乗って人物が移動する場面も昔の映画も真っ青な合成丸出しだし、肝心の悪魔兵器も安い恰好のガスマスク兵士の目の部分を赤く光らせてるだけというチープさ。
(珍しくジャケ絵通りの悪魔兵士が出てくる。1人しかいないし迫力はまるでないけど。)

内容もハッキリ言ってショボさで誤魔化し切れないレベルでふざけてるし、そこら辺プラプラして安い銃撃戦してるだけなので展開もしょうもない。
やたらとお色気シーンも多く、潜入している諜報員はオッパイに小型カメラを隠してゆさゆさ揺らして隠し写真を撮ってるし、ナチス側も女諜報員にセクハラしたり、女科学者と上官がSMしてたりする。
主役側も兵士も助けた女性や諜報員とチョメチョメして歓喜の声上げまくり！！！緊張感もへったくれもない！！！

ただ、黒人と女諜報員がチョメチョメしようとしたら後ろに敵のお偉方が立っていて「なるほど！お前は処女だったか！」と2人に銃口を向ける場面はあからさまなギャグシーンだけどちょっと笑った。


そんなこんなで余りにもしょぼすぎる出来の本作だが、仲間の黒人が敵軍に攫われてしまい、主人公達が敵地に乗り込むクライマックスの展開は悔しい事に(爆)チョットだけ面白かったです。
(チョットだけ、チョットだけですからね！！！)

主人公は元神父として事を活かして味方に憑りついた悪魔を払い、助かった黒人もポン刀片手に大暴れ！！！
悪魔兵器もわざわざ斧をぶん回して暴れたり(滅茶苦茶弱い)と、クライマックスはワチャワチャ騒ぎが多くて終わってみれば意外と愉快でしたね。ｗ

元神父で何か訳アリな隊長や、モロにお色気要因な女諜報員等、登場人物は少ない分それなりにキャラは立っていて、特に「勇者」と書かれた日の丸鉢巻きを付けてポン刀で大暴れする黒人が良いキャラしてました。
(しかも偶に鉢巻きの柄が逆さまになるｗ)


ハッキリ言ってショボすぎるしふざけてるし面白くもないし、あちこちでクソ映画呼ばわりされてもしょうがないと思える一作。

とはいえ、制作陣もバカ映画と振り切って取ってるからか、オッパイやギャグやネタ要素を入れて楽しませようとしている気概は感じたので、見ていて死ぬほど苦痛って訳ではなかった。(面白くはなかったけど)
これで生真面目にやってたらと思うと…そう考えるとおちゃらけた作りなのは逆に良かったのかも。ｗ

まぁ全くと言っていいほどオススメは出来ないが、狙って作られたタイプのクソ映画としては見るべき所はあるので、話のネタにはなるかも？

我こそは、と自負ずるクソ映画好事家の方は是非どうぞ。
ただし、人生の貴重な76分を肥溜めに捨てることになっても一切責任は負いません。ｗ

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ナチスが新兵器開発の情報を得た米軍は、少数精鋭部隊を結成し、現地に乗り込む。
しかし彼らの前に銃弾も効かない無敵の兵士が現れる。


このジャケットに、本編76分という事で、恐らく地雷作品だろうと思い踏みに行きましたが、意外にもしっかり観ることができました😁笑


精鋭部隊の1人が『勇者』と書いたハチマキを巻き日本刀でナチス軍をバッタバッタと倒していく所は、日本人にも嬉しいところ😎✨


ナチスの無敵の兵士も、最後の方しか出番は無かったが、しっかり存在感があり、まぁ目を瞑ります😁


もちろん皆様にオススメできる作品ではありませんが、個人的には悪くはなかったです❗️

• #まつ2022

恐ろしくつまらない。
時間を返せ。

だけだと記録にならないので少しメモ。
ヒトを悪魔化する薬を開発しているナチスのカルト部隊。処女をさらって血を採取している。これの情報を探るために米大統領が直々に編成した特殊部隊。元牧師の隊長に、日本刀マニアの黒人、目立たない白人2人(うち1人はすぐ死ぬ)。
ごっこのような銃撃戦、バイクのシーンの特撮、静止画を交えたエセストップモーション的なエフェクト、撃たれた隊長がナイフで弾丸をほじくり出し葉巻の火で消毒、黒人が悪魔化されるが隊長の祈祷であっさり正常に戻る、たいして抵抗もしない敵を斬りまくる。全編通じて突っ込みどころしかない。終わってみるとがっかりすると同時に怒りさえ湧いてくる。B級なのに徹しきれてない。もっと割り切って荒唐無稽な作品であったなら苦笑の可笑しみの中にそれなりの面白さも見出せたかもしれない。