きんゐかうし卿

スター・ウォーズ/フォースの覚醒のきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

 

劇場にて鑑賞。シリーズ最大2億ドルの予算で、過去六作の5月公開を12月に変更し、J.J.エイブラムスがパラマウント以外で初めて監督した新作。チャンバラと空中戦もたっぷり盛り込まれている。シリーズのファンには概ね不評らしいが、恐らく慣れ親しんだキャラの扱いではないかと思う。シリーズではヒール役が魅力的に描かれるが、本作の“カイロ・レン”の評価で本作の印象が変わるのではないか──全てにおいて未熟さがこのキャラの最大の魅力であり、欠点でもある。J.ウイリアムスの音楽も何と無く違和感を憶えた。60/100点。

・物語は『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐('83)』の30年後を描くが、実際には32年と7箇月後の公開となる。

・登場する兵器“スターキラー”は、G.ルーカスが嘗て最初のシナプスを書いた際、“スカイウォーカー”の元のネーミングとしていた。亦“フィン”の“FN-2187”──この“2187”は『スター・ウォーズ('77)』で、“レイア”が軟禁されたデススターの部屋番号に由来する。

・“レイ”が“BB-8”に初めて逢う直前の話題に登場する“ケルヴィンの尾根”──“ケルヴィン”はJ.J.エイブラムスの祖父の苗字である。“ベン”はH.フォードの実子の名である。C.フィッシャーの実娘B.ラードも“レイア”そっくりの髪型でスクリーン・デビューを果たしている。

・科白がある“ストームトルーパー”役のD.クレイグを始め、多数のカメオ出演者がいる。

・大ファンとして有名なD.フリートウッドが末期癌と知り、M.ハミルとJ.ボイエガはJ.J.エイブラムスに働きかけ、ディズニーの許可を得た後、彼の自宅で公開前に本作を披露した。D.フリートウッドはその後の'15年11月10日に亡くなった。
 
・鑑賞日:2015年12月19日