HK

ダラス・バイヤーズクラブのHKのレビュー・感想・評価

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
3.8
なかなか顔を覚えられないマシュー・マコノヒーの初期作品『評決のとき』『アミスタッド』を観て、ようやくイメージが固まってきたので、次はアカデミー賞とゴールデングローブ賞のダブルで主演男優賞を獲った本作を初観賞。

HIV感染により余命30日と宣告された主人公(マコノヒー)は、アメリカで認可された治療薬があまりに少ないことを知ってメキシコから未認可の薬を密輸、“ダラス・バイヤーズ・クラブ”を立ち上げ大盛況となりますが・・・という実話をもとにしたドラマ。
無知による差別と現代の医療体制への警鐘が描かれています。

マコノヒーは実在のエイズ患者を演じるため、本作で約20キロも減量したそうで、なんだかまた感じが変わってます。
ヒゲにカウボーイハットでTV「警部マクロード」のときのデニス・ウィーバーみたい。
頬がコケるとクリスチャン・ベールにも似ていますが、そういえば、ベールも『マシニスト』のときに役づくりで鶏ガラのように激ヤセしていたという共通点あり。

もう一人本作で評価されて同じくアカデミーとゴールデングローブで助演男優賞に輝いたのがマコノヒーより2歳年下のジャレット・レト。
この人もマコノヒーと同じく、私が映画と疎遠になった‘90年代に俳優デビューした人なので存在を知ったのは実はほんの数年前。
最初に認識したのが『スーサイド・スクワッド』のジョーカーだったこともあって、やはり顔をなかなか憶えらません。若干ジム・キャリー似?

ところでマコノヒーは本作での急激な減量のため後遺症による視力や体力の低下に悩まされたそうで、まさに体を張った役づくり。今は完全回復したんでしょうか。
こういうタイプの役者さんたちはムチャしすぎて長生きできないかもしれません。
HK

HK