アズマロルヴァケル

ハンティング・パークのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

ハンティング・パーク(2016年製作の映画)
2.8
レトロ感を誇張し過ぎた映画

銀行で農場の融資を行っていたヴィヴィアンはサソリのジョーとレニーが銀行強盗をしたことによって人質にされてしまう。その間、レニーは追跡していた警察によって撃たれてしまったので逃走中に死んでしまう。ジョーはヴィヴィアンを使って外にレニーの遺体を捨ててメキシコに逃亡するが、何者かによってジョーの車がパンクしてしまう。確認し、パンクした奴に挑発するが、ジョーは何者かによって撃たれてしまう。助けを求めたヴィヴィアンは軍服を着たワイアットという男に頼んだが、皮肉にもそのワイアットがジョーを殺した男だったのだ。


なんでしょう。悪くはないのだが、わざわざ設定である1978年のレトロな雰囲気を踏襲し過ぎて逆にコケてしまっている感じがしてならなかった。かと言って
ワイアットの兄である保安官もヴィヴィアンによってあっさりヤられるわ途中ヴィヴィアンが出会ったワイアットのターゲットであるトラヴィスは助かったかどうかも有耶無耶だわでとにかくホラー映画としてはぺらぺらの薄味といった映画でして、ホラー映画なのに珍しく眠たくなった映画でした。

それで構成もジョニーとヴィヴィアンは登場したあとになんでこうなったという感じで回想シーンが流れるもののわざわざ最初から時系列をきちんとしたほうが妥当だし、あとはラストシーンでワイアットとヴィヴィアンが戦うのかってところで睡魔に襲われるわで大変でした。

そして、無駄にサソリのジョニーとワイアットの兄のビック・バット・ジョンがあんまり主要人物じゃないのに登場の仕方があんまりでした。

しかし、ワイアットの狂ったかのような不敵な笑みとオタクにいそうなニヤニヤとした顔にはなかなか良いと思いましたし、何よりもラスト手前なので「あはははは」と悪役らしい笑い声を出していた点には案外悪くないと思いましたが、テンポが凄い具合にスローだったので短編60分ぐらいでやってほしかったです。