新木

アバウト・タイム 愛おしい時間についての新木のネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2回目(20160331)
この物語をちょっと斜に構えて観てた自分はもっと素直に生きたほうがいいと反省しているところです。メインで描きたいのはきっと、ラブストーリーではなく親子の別れ。タイムトラベルは、その関係性をある種無限のものにする。しかし、結局は別れとは訪れてしまう。自分の力だけでは避けられない、どうしようもないものに対してどう向き合っていくのか。それは作中にも出てくる「日々を一生懸命生きる」ということなのだろう。いろいろな関係を大切にこれからも生きていきたいものです。

ーーーーーーーーーーー
1回目
状況設定は少し曖昧で妻との話?父との話?と思うこともあり、過去に戻る時の繋ぎ方は雑だが、とても良い後味でした。

過去に戻れたとしても誰の為に過去に戻るのか。自身が良い結果となればそれで良いのか。妹と娘を比べた際に迷わず後者を選んだ姿はとても残酷なものに感じた。結局は本人の意志次第ということを伝えたいのかもしれないが、それを言ってしまうとこのタイムトラベルの設定自体を否定することに成りかねない。あのシーンに僕は人間の本性を見た気がする。雨の結婚式だってそうだ。嫌な顔をする参列者は多くいた。けどあそこは戻さなくて良かったと思いました。

プロポーズと結婚式での父のスピーチが好き。エンディングの入り方も好き。
新木

新木