RAY

アバウト・タイム 愛おしい時間についてのRAYのレビュー・感想・評価

3.9
“タイムトラベルは出来ない”


主人公のティムはタイムトラベルの能力を持っています。
はじめのうちは彼が都合良く“やり直し”をしていることに不快感さえ覚えていました。
だけど、このことは僕の捉え方の問題だったと途中で気付きました。

彼は幾度となく人生をやり直して行きます。
それによって手に入れることの出来た幸せもあれば、大切なものもあります。
「こんな行動をすればこんな失敗をするのか。よし!戻ってもう一度やり直しだ!」
まさにそんな人生を送りながら、何かを得、何かに気付いて行くのです。


先にも書いた様に、僕はこの映画の捉え方を間違えたと思いました。
それは、タイムトラベル…都合が良いなぁ…ではなく、タイムトラベルは“出来ない”と捉えることでした。
もしも、この映画で描かれたやり直しが行われなかったとしたら…彼は何度失敗したのでしょう。後悔したのでしょう。
ですが、現実はタイムトラベルが“出来る”のではなく“出来ない”。
だからこそ、一日も瞬間も大切にしなければいけないと気付くことが出来るのではないでしょうか。

きっと僕たちは知らないうちに失敗しているのだろうし、後悔だってしている。
そもそもそんなことのない人生なんて無いのだろうけど、そのことを知っていれば、きっともっと日々を大切にしようと思えるかもしれません。愛しいと思えるかもしれません。
そんなことをこの映画は伝えたかったのではないかなと思います。

人生を何度もやり直した彼にでさえ、別れは訪れました。
ならば、やり直しの出来ない僕らであればなおさら、誰かの存在や、その人との時間も大切にしなければいけないのでしょうね。


最後に、俳優さんについて書かせて下さい。

レイチェル・マクアダムスはキュート過ぎます。
悶絶するかと思いました。
マーゴット・ロビーは顔だけでセクシーなのは何故ですか。
ビル・ナイは…大好きです。


「私たちの人生も同じよ。色んな天気があるわ。楽しんで」
胸に響いた台詞です。
良いことも悪いことも人生。


観て良かった。