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家路のkunicoのレビュー・感想・評価

家路(2014年製作の映画)
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あえて点数は付けたくない作品です。
この作品で描かれていることを直に経験していない私がとやかく言える話じゃない。
戦争映画などとは何か感じるものが違って、そこから何か論じようとか、じゃあこれからはこうしよう!とかそういうものとは別で、ただ受け止めるのに一生懸命でした。
生まれ育った土地から人が消えること、仮設住宅での生活を余儀なくされること、子供の将来を心配し、本望とは違う仕事をしてお金を稼ぐこと。
こういうことがあった、今もなおあり続ける、それを認識する為にも必要な映画。
現実にある福島の状況と多少異なる部分もあると思います、そりゃドラマなんだから。
でも、やっぱり観るべきもの。

ひとつ期待外れだったのは、折角手がけたのがドキュメンタリー畑出身の監督なのにその持ち味がイマイチ出ていなかった点。
このテーマだからこそ、もっとそれっぽく撮るべきだったのでは、というか、その視点で観てみたかった。何というか、ダルデンヌみたいな雰囲気を欲していた。

ていうか光石さん!!!!表情すごい!!!2回目観ると驚きます!!さすがだ!!!
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