このレビューはネタバレを含みます
アマンダ・セイフライドが、
既に知名度が高い時に、これに出たこと
自体がすごい。
役者としての腹の座りかたが違う、と
思わざるを得ない。
（なにせ伝説の「ディープ・スロート」
の主演女優の実話ベースということで
「体当たり」というレベルじゃすまない)
少女時代から中年⁈まで迫真の演技とは
こういうもののことか、と感じさせる
説得力。
映画としても、なかなか見応えがあり、
夫が酷すぎて、
目を覆いたくなる場面も多いが、
昨今のエンタメに中途半端に
メッセージを押し付けがましく
入れてくるより
姿勢としても好感が持てる。
そもそも、あんな男に惹かれること自体
どうかとか、自業自得とも思うが、
厳格な家庭ゆえに親すら味方になって
もらえない極限状態は、ホラーレベルの
怖さ。
DVの恐怖による支配からは、脱出自体が容易でないことが見えた。
縁切りとなるその辺りの描写が薄いので、
別れた直後くらいまでの描写も見たかった
ね。
監督はドキュメンタリーの人とわかって
みると、なるほどと思うような距離感では
あった。
（metooより数年早い製作）
