切実だからこそ笑い飛ばしてしまうアメリカンコメディの真髄。冒頭から第四の壁を堂々と突破してしまう事で、この映画自体がネタ化していく。グズグズな関係が続く恋人、鳴かず飛ばずの仕事、そして夢遊病。ネタを自虐に切り替える事で徐々にウケは増していくが、多忙を極めることで彼女との関係にはヒビが入り始め病気は悪化の一途を辿る。正直そのネタの何が面白いか、そんでこの男のどこがそれほど良いのかは最後まで分からんかったが、芸人はどこの国でも謎にモテるものなのだろう。夢が叶う一方で夢に殺されかけるコメディアン、近くから見ると悲劇で遠くから見ると喜劇的な人生の一幕として。I Want It That Wayの使い方がピカイチ、私カラオケの十八番です。