R

フォックスキャッチャーのRのレビュー・感想・評価

フォックスキャッチャー(2014年製作の映画)
5.0
何というホモホモしい… むっちりなオッさんたちがほぼ裸で汗水たらしながらはぁはぁ取っ組み合いしてる様子が、あまりに濃厚で、おわるころにはお腹いっぱい。終わったあとにじわじわじわじわ湧き上がる面白さ。やっぱあの2人はハメ合ってたのでしょうか、ってのはまぁおいといて、今年これを超える映画が出てくるのだろうかってくらいすばらしかった!はじめから終わりまでビシッと冷たく張りつめた空気感。常に何か異常なことが起こりそうな、深読みを強制する間の取り方。最小限で巧みな音楽の配置に、シンプルなストーリー。誰ひとり自分の気持ちをことばで語らない代わりに、精密な心理描写を淡々とつなげて、それぞれの人物像を浮かび上がらせていくのはほんとに見事としか言いようがない。はじめて見たときの、一気に劇場の空気をガラッと変えた最後のあの一瞬! あれはすごかった! 見てる全員がハッと息を飲んで、凍りつくのを感じた! 感動したねー! スティーヴカレルのミステリアスな存在感が最高! 常に世界を見下ろす視線としゃべり方がたまらんかった。私が不満なのかね! ひぇーーー! こえ! ほんとは中身はショっボい空っぽのリッチマン。その満たされることのない哀しい支配欲。お金で買えてしまった友と買えなかった男。でもマークは可哀想だよT_T あそこまでの怒りは単純なリスペクトや友情とかでは出てこないよね、恋だな、あれは確実に。それ考えるとホント悲しい。突然あんなに無碍にされて…。しかし、余談ながら、身体って鍛え過ぎたらダメですね。何着ても全然似合わん笑 上下デニムファッションがいけてなさすぎて爆笑しそうになった。それも含めてサイコーっす! これも何度も見るだろう!
R

R