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ダークレインのRのレビュー・感想・評価

ダークレイン(2015年製作の映画)
2.9
昔友人に勧められて見たパラドクスというメキシコ映画が非常に面白く、同じ監督アイザック エスバンの作品ということで見てみました! そこそこいい感じに書いてあるレビューも多いようなのだが、個人的には何がおもしろいのかさっぱり分からず、え? 何これ? 悪い冗談のつもり?😵 冗談にもなりきれてないて😩 この上なく稚拙なアイデアを悪趣味な演出で盛り盛りに盛って押し売られの90分て感じでした。いやーこのネタなら90分でも長すぎや。前半ちょっと面白くなりそうでもあるので、余計に腹立つ🤣 まず冒頭、すさまじい激しさの大雨の夜、メキシコシティから5時間離れたバスの終着駅には、2週間後に定年をひかえた30年勤務のおじいさんが働いております。そこには、妻の出産に駆けつけようとバスを待っているウリセスという髭面の若者が、遅延で4時間以上着かないバスにイライラが募りまくり。待合室の隅にはわけのわからん他民族の婆さんが座ってる。古ぼけたサイレント白黒映画のような映像にあせた色彩がぼんやりのってるみたいな感じの、幻のようにも見えるし、すべてがCGみたいにも見える独特の世界観に、おやっ、これはなかなか面白そうだな、と期待が膨らむ。そんな状況のバス停に、次々と姿を現すおかしな人たち。暴力夫を殴りつけて逃亡中の追われる妊婦イレーネ、突如背後からぬっと姿を現すバス停に住み込みで働いてるおばさん、タクシーでやってきた医学生の青年、奇妙な病気で首に医療器具をつけたイグナシオという子を連れたおばさん……広範囲を襲う滝の如き雨で、ラジオの電波が悪く、メキシコシティもカオス状態の模様、世界規模で怒濤のハリケーンが起こっているらしい。ここから外に出れる状況ではまったくない。どうしたものかと皆さん途方に暮れてると、突然、住み込みのおばさんがゲロ吐きながらぶっ倒れぶるぶる痙攣し始め、バス停のおじさんは顔を包帯ぐるぐる巻きにしてバックルームから出てきて、藪から棒に髭面のウリセスのせいだ、悪魔の仕業だ! こいつは悪魔だ!と妄言を吐き、ウリセスにショットガンを向ける! おっさんどないしてん! と思ってると、今度は民族婆さんがゲロ吐きながらぶっ倒れぶるぶる痙攣。どうやらみんな何らかの病気に襲われてるようだ。彼らに一体何が起こっているのか。てか外の世界ではいったい何が起こっているのか。というミステリーで、とにかく全員がヒステリックに絶叫しまくり! 見てるこっちの頭がおかしくなりそうな大騒乱! こいつらうるせーーー笑 ここからもう一歩進んでストーリーを話すと、大きなネタバレになるのでこれ以上は話せませんが、一瞬全身に鳥肌たつほど衝撃的な展開が待ち受けています。全体にピントが少しぼけてて画面の縁がまるく暗いリアルにサイレント映画のような質感で、被写体は大きく映って背景が遠ざかるヴァーティゴ・ショット炸裂! うわーーーーーきもちわりーーーーーーーー!!! 一体ここからどんな展開が待っているのか!!! という期待を……がっつり失望に変えてくれます笑 くっ…くだらねー。コメディーとして笑える方もいらっしゃるようですが、個人的にはまっっっっったくツボにはまることなく……😰 もうどうせならマジでどーでもよすぎる展開に衝撃を受ける僕をヴァーティゴショットで撮っていただきたい。すべての元凶であるキャラがすべてのカオスに戸惑う人物たちに向けるドヤ顔が、唖然とする僕にも向けられているような気がして、さらには、本作に関わった人たちみんなのしてやったりのドヤ顔が僕個人に向けられているような気がして、むきーーーーーーーーーーーー!!!ってなってしまいました笑 それが本作の狙いなのだとしたらまんまとしてやられたと言わざるを得ませんが笑 いやーそれにしてもあほらし過ぎると思う。意味がなさすぎる。それともまさか僕にまったく読み取れてないサブテキストがあるとでもいうのだろうか。仮にそうだとしても、もう一回これを見直そうとは思わないし、誰かに勧めたいともぜんぜん思いませんね。あー、ただねー、エンドクレジットはめっちゃよかった! 音楽といい、映像といいすごく好みだった! エンドクレジットだけお勧めです!
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