ぶちょおファンク

指輪をはめたいのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

指輪をはめたい(2011年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★3 中盤★3 終盤★3

「なんのために絆創膏持ってんの?
思いっきり…転ぶためでしょ!」

一時的記憶喪失から
“誰に贈るための指輪”
だったのか忘れ相手を探すものの候補の女性は三人いた…
ってラブコメで、
このゆる〜い世界観はかなり好みがわかれているようですが、
三木聡さんとかにも通ずるセンス、
ミシェル・ゴンドリー監督作
『エターナル・サンシャイン』っぽい感じは嫌いじゃないです。

とりあえず女優・二階堂ふみちゃんのスゴさに驚き!
氷上では純真無垢でおとぎ話の妖精のように不思議な存在で、
まあ輝彦(山田孝之)の想ひ出補正や妄想でキャラが少し盛られているとは思いますが、
氷上から降りた後の表情はもう氷のように冷たいオンナで、
彼女はオトナになったのに、
輝彦はいつまでもこどもだった…
っちゅう感じでしょうかね…。

結局の話し輝彦はただ一時の寂しさを紛らわしたり
元カノを見返すためだけに三人の女性に好意を見せていただけで、
忘れられないひとつの恋の終わりは切なくもキレイにまとまっていましたが(この部分不評が多いけど自分は嫌いじゃない)、

「なんのために絆創膏持ってんの?
思いっきり…転ぶためでしょ!」

ってのを恋にも失恋にもズルく利用しただけに終わってるように感じたのと、
狙いかもですがファンタジー(妄想)と現実の差が分かりにくい、
っていうのが非常にもったいないかなぁ〜…。


2018年70本目