ゲイのカップルとダウン症の子の絆を描く作品。法律や世間に見放された3人の絆は感動的。
ゲイのカップルといっても2人の違いが面白い。ゲイバーのダンサーで派手な「明らかなゲイ」のルディは権利を求めて積極的に闘おうとする。弁護士のポールはゲイであることを公表していない「隠れたゲイ」で社会的立場を考えて大きな行動を避けたいという気持ちはあるけど、いざとなったら知識を生かして闘う。少し対照的な部分もある2人で裁判所で対立したりもする。それでもどちらか片方が欠けたらもっと早い段階で裁判にも負けていたと思う。マルコも徐々に成長したし、この3人だけだったら本当に幸せだった。
前半の3人での生活は普通の家族みたいでほのぼのしてる。でもパーティー以降こそ主題で、偏見・法vs愛情の構図に代わり一気に緊張感が高まる。さらに終盤黒人弁護士が出てきたのはまるで小人集団が巨人に立ち向かうみたい。差別主義者の検事は嫌味ったらしかった。
印象に残ったシーン:パーティー後ポールが避けられるシーン。最後にルディが手紙を書くシーン。