ゲイカップルと放置子のお話。
今ほど世間が寛容でない頃(今も十分に寛容的ではないけれども)ショーパブで働くルディとそこに客として現れた検察局のポール。彼らの交際は勿論世間的に認められるはずもなく、決して明るみに出てはいけない。そんな中、ダウン症の子どもマルコの母親は薬物所持で逮捕されてしまう。同じアパートに住むルディは思わず彼を保護してしまう。はたして彼らは無事子どもを養子に迎え入れることが出来るのか。
なんて書けばドタバタコメディに聞こえるかも知れませんか、とんでもない。差別と障害、司法制度の問題を遺憾なく見せつけられる重たい映画でした。
彼らが出会い、愛を育む姿が本当に美しく優しい。そこに混じりっけのない愛が垣間見えるからでしょうか。
そして無情にも周りの差別的な目によって引き裂かれる彼らの姿が切ない。心動かされます。すごい映画。
歌手としてのルディが凄い。歌唱力もそうですが、一言一言が凄く刺さる。映画だとわかっていても彼らの感情に共感し、共に喜び、共に怒り、哀しんでしまう。
そしてルディ役のアランカミングさん何処かで見たことあると思えば、スパイキッズに出てたなぁ。凄く素敵な役者さんですね
