「家族の多様性」
「生活弱者、マイノリティの 生きにくい世の中の描写」
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このふたつが
昨今の話題作の普遍的なテーマに
なっていて
この作品の公開は本国では2012年
劇中の設定は1979年
これらのテーマの源流のように
引き合いに出される作品のひとつです
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ショーパブのパフォーマーと
弁護士のゲイカップルの
ダウン症の男の子と「家族」に
なりたいという思いに立ちはだかる
差別と偏見、そして衝撃の結末
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過酷な状況描写とはうらはらに
美しい映像と音楽で静かに
展開するストーリー
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彼らの感情は怒りよりも
憂いや哀しみ、さらには
子どもへの慈愛、慈しみのように
私は感じました
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今公開中の「ジョーカー」や
「ムーンライト」に通じるというレビューが見受けられますが、私は「わたしは、ダニエル・ブレイク」を思い出しました
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どんなに似たようなテーマの
映画を何本も観ていても
私の生活圏内にはいわゆる
マイノリティと呼ばれる
(この呼び方もどうかと)人はいません
だからこそ、感ずることはあっても
分かったようなことは言えないのでは
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深く深く感じる映画です
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原題は「any day now 」
エンディングでアランカミングが
歌う曲の歌詞からだそうですが、
邦題を直訳の「いつの日か」ではなく
「チョコレートドーナツ」にした
センスがいろんな見解がある中で
私的には最高でした
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万人受けはしないかもしれないけど
私にとっては特別な1本です