狭須があこ

チョコレートドーナツの狭須があこのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.0
こういう映画、いちばんイヤなんだよなぁ!

…いや一番は盛ったが。
ゾンビ映画のほうがイヤなので

感動物語みたいな顔しないでほしい。胸クソ物語じゃん
何だオチ。こんなんどうせ全員すぐ忘れるし、各自元気に生きてくわ

本人のせいじゃないことで訪れる苦難、トリプルコンボ。特殊なことがやりたいんじゃないのにね。
普通を目指しても目指しても、認めてもらえないのはつらいです。

ただ大概の場合は短い尺は正義ですが、三人揃っててマルコの笑顔がくそかわいい、ほのぼの日常パートが少な過ぎる
「苦難トリプルコンボだ!!見て見て!!ひどいね!!」のメッセージが丸出し。
それでも十分映画つくるのが上手いからいいけども、流石にちょっと丸出し過ぎるのは、エンタメ映画マンにはきついよぉ

強者が弱者に権利を与えても、得はない。
まぁこいつら3人を自由にしたことで直接の損があるワケでもないが、大事なのは現在の世界の常識を変化させないこと。
他人を自由に制限できる立場、ド真ん中で居ること。「普通」の人は、とかく自分が正しくあるための理由として、弱者の糾弾が必要です。

強弱の立場におかれるモノが何かは変わっても、この世界の仕組みは当分は、こうなんだろうなとは思いました。

ただ、これさぁその…歌はさ…

歌はそんな…
上手くなくない?
狭須があこ

狭須があこ