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チョコレートドーナツのkalindaのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.8
アラン・カミング、美しい。

The Good Wife で
お馴染みのアラン・カミング。
こんな優しい表情をしはるんやなぁ。

男性同士、女性同士、ハンデの有無、
血の繋がり、肌の色、生い立ち…。
関係無いと思う。

子供を想う気持ち。
大切にする気持ち。
寄り添う優しさ。

それが親子であり、家族ちゃうかな。

ルディ(アラン・カミング)の表情が、
母性に満ち溢れ、
柔らかく、優しい。
マルコを一生懸命に守り、育てている。
幸せな家族。

今までのマルコは、
寂しく辛い環境。
あんなに優しくしてもらえたら、
嬉しいよね、泣いてしまうよね。
良かったね…。

それで終わらないのが、
ある意味、現実味があって、
辛かった。

なんなんやろ。
人として酷すぎるんちゃうか。
時代背景を考えると、偏見や差別は、
仕方の無いことなんやろな…。
今もあんまり変わらないんかなぁ…。

ラストの歌声は素晴らしかった。


アラン自身も
カミングアウトをされ
同性婚をされています。

色々考えさせてくれる優しい作品でした。

人を愛すること。自然なこと。
相手を想い、大切にする。

カミングアウトとか、
同性婚とか、いちいち言わなくてもいい、
自然に当たり前のこと、日常的なこと。
そんな世の中になって欲しいです。

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