riesz77

フルートベール駅でのriesz77のネタバレレビュー・内容・結末

フルートベール駅で(2013年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

2015.4.15 in 高円寺

たまたま前日に『それでも夜は明ける』を観た。そして『フルートベール駅にて』を鑑賞。アメリカでは、肌の色だけで差別や偏見がある。本人はそう思ってなくても、歴史的な背景がそれを物語っていて、社会的に根付いている。

2作品を観て「差別はなくならない」と思った。なくすことよりも、向き合うことの方が大事。そして関心を持つこと。

ざっくりなストーリーは「黒人の青年オスカーが白人警官に撃たれて殺されてしまう」これがとても深い。

オスカーは遅刻で仕事をクビになる。ヤクの売ることもやめて、もう二度と刑務所に入らないように、愛する妻と娘のためにも健全に生きていこうとする。野良犬に対しても愛情を示す優しい青年。お調子者で人気者。そんな風に描かれていた。
それが結末を際立たせる。映画としてはすごく良かった!実際はあのままではないと思う。

そんな良し悪しなんてどうでもよくなるような白人警官の非行。あれは酷い。しかも刑が軽過ぎる。殺したことはもちろん最悪だが、刑の軽さも問題を大きくしている。間違えました、では済まないのに。オスカーの周りの人がかわいそう。

色々と考えさせられました。
妻が娘にシャワールームで伝えようとする表情とかも見ていてキツかった。オスカー役の人が躍動感があってとても良かった。
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