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キリエのうたのriesz77のネタバレレビュー・内容・結末

キリエのうた(2023年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

岩井俊二監督の最新作!
キャストも気になったので映画館へ。

やっぱりかつての岩井作品の方が
センセーショナルで好みだけど、
岩井俊二ワールドが色濃く出ていて、
他の作品も観たい気持ちになる。

『リップヴァンウィンクルの花嫁』以来。
黒木華は続投だったが、今回はそこまで
華やかじゃなくあまり印象に残らず。

それよりも広瀬すずとアイナジエンドが
インパクトあって、さらに周りを固める
豪華キャスト陣がいい味出してる。
今作まで知らなかったが、波多目役の
松浦祐也という俳優が存在感あった。
女に振り回され取り乱した感じがリアル。

大塚愛はレビューと画像を見て気付いた。
さくらんぼとのギャップに惹かれた笑。

アイナが初見だったが、ルカとキリエを
演じ分けられてないのが少し残念。
ただそれを凌駕する歌唱力が良かった!
charaほどインパクトはないが、charaに
近い歌声や雰囲気、ミステリアスさが
あって、キリエのサントラ欲しくなった。

広瀬すずはいつも通り良い。ナチュラル。
最後の方にあったキリエとの浜辺シーン、
キリエのサンセットをバックに踊る場面、
歌に引き寄せられるが、イッコがあそこに
いるからこそ「映え」てた。

当時の震災を、10年経って取り上げる
くらい確かに大きな出来事だったが、
悲惨さはわかっていてもリアルなのかは
不明。津波来てるのにそんなに余裕?
そしてルカがどう助かったのかわからず、
原作を読もうとも思わない、映画だけで
満足しました。良くも悪くも。

上映時間が3時間近くあっても、あまり
気にならないくらい飽きさせない構成で
岩井俊二監督ならではの味というか、
共感する場面も多く、他の作品もまた
観たいと思ってしまう中毒が発生中…
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