riesz77

バビロンのriesz77のネタバレレビュー・内容・結末

バビロン(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

午前から午後にかけて。3時間超!
待望のチャゼル作品とあって、池袋で
IMAXレーザーを初体験。
席代含めて5000円も払ったのは初めて笑

普段の3倍ほどの料金を払う価値のある
濃密な時間やった!さすがチャゼル作品。
好きなものを詰め込んだ内容だった故に
今までで一番荒れてるストーリーだった。

映画とジャズ。この2つの要素が入ってて
チャゼルワールド全開でおもしろかった。

多くの人がレビューに書いているように
「豪華絢爛」「酒池肉林」
わかるわかる!それよりも、

「栄枯盛衰」

まさにこれがピッタリくる作品だった。

最初に派手なシーン。これでもか!と
思わせる上がりっぷりだったが、
これだけ上がればあとは下がるだけ。
時代はWW I後の1920年代。
サイレント映画からトーキー映画に変わる
時代の狭間で、生きづらさを感じる2人。

ジャック(ブラピ)
ネリー(マーゴットロビー)

その2人よりも主人公っぽいのが、
マニー(ディエゴカルバ)
チャゼル監督に重ねているのか、
マニーの台詞やシーンが印象に残ってる。

文字にすると止まらないので控えるが、
良いシーンがたくさんあった。ただ
3時間の超大作。余計なシーンも多く
あったように思うが、そんなシーンが
あったからこそ心に刺さる映画なんだと。

今までは映画に対し「すべて理解しよう」
という心構えで観ていたが、今では、
「文化の違いや知識の有無ですべてを
理解することはできない」と悟った。
実際に線で繋がる話でもなく、ただただ
詰め込んだような内容。完璧に理解?
途方に暮れる…。楽しむのが一番!

映画の魅力をチャゼル監督自身、客目線で
伝えようとしてて、庶民としてうれしい。

印象的なシーンはいっぱいあるが、
・オープニングの象の場面
・最初のパーティシーン
・ネリーが大役をもらったときの朝の場面
・カメラ破壊しまくった映画の撮影シーン
・ネリーのカウンターテーブルでの演技
・舞台でtakeを重ねるネリーの初舞台

そこから少し空いて…

・ネリーがガラガラヘビと格闘する場面
・ジョージの訃報を受けたジャックの演技
・肌の黒塗りにためらうシドニー
・貴族婦のパーティで暴れるネリー
・マッケイの館での場面すべて
・『雨に唄えば』を見て感情溢れるマニー
・マニーのネリーへのプロポーズシーン
・闇に消えるネリー

マニーの目が本当にネリーに恋してた。
おもしろい作品ですが、壮大過ぎて
3時間枠でも足りてない。スターが
堕ちてく様子を見て、人生何があるか
まだまだわからないと思えた。

全体を通して品がないことは確か。
(また観なくても大丈夫なように備忘録
としてシーンを書いています)
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