塩辛亭ショッパイ

インサイド・ヘッドの塩辛亭ショッパイのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.8

「ウホ ウホホホホホホ〜ゥッ」

人を笑わす武器が〝ゴリラの物真似〟しかない父。そのたった一点を除いては、最高にユーモアに満ちた映画ではないでしょうか。

寝ているときの夢ってなんでこんなに無茶苦茶なんだろう、の謎を最高ユーモラスに描ききり、感情・記憶の積み重ねが人格を形成するということを最高マーベラスな表現でもって見せてくれた。幼いときに見たCMがなんかこびりついて離れない、そんなあるあるをワクワクに昇華させるピクサー!どうなってんだぁ!!(ちなみに私の『ふと思いだしCM』はサトームセン)

ヨロコビとカナシミの2人旅も素晴らしかった。悲しいときは元気づけられるよりも、ただ隣で座って話を聞いてくれる方がいいときもある。不用意なヨロコビの押し売りが逆にKYになってしまう状況も時にはある。 身につまされてしゃあないわ!!(笑)

そして記憶のゴミ捨て場でのビンボンの行動に、完全に涙腺を持っていかれた。むしろここで泣かない人は吹き替えの佐藤二朗自体にハンパない怨恨を抱いているとしか思えない。

カナシミを知って人は少しづつ大人に近づく。すべての感情が人生を豊かなものにしてくれる。すべての出会いと別れに意味があって。。そんな最高のメッセージたちに感動&感謝!
そんな私が個人的に扱いに困っている感情は「ネタミ」と「ソネミ」と「ヒガミ」
塩辛亭ショッパイ

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