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インサイド・ヘッドのtmcてむしーのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
3.3
“誕生日の子はどこだ?”

幸せに育ったライリーの人生は、転校によって大きく変化する。
ライリーの感情を司るヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの5人はライリーを幸せにしようと努力するが
ある日ヨロコビとカナシミが消えてしまう。

冒頭からそれぞれの感情がなぜ存在するのかが語られる中、カナシミだけが役割がハッキリしない。
なぜカナシミが存在するのか?がテーマのようです。

ライリーの感情の多くを占めるヨロコビも、カナシミを疎ましく思っていて、
カナシミが触れると思い出が悲しみに染まってしまうことを嫌がって
なるべく動かないでね!と行動を制限しようとする。
カナシミから思い出を守ろうとした時、運悪く2人は外に放り出されてしまい
ライリーの頭の中を彷徨うことになる。
元の場所に戻るために頭の中を彷徨い歩く中で、空想の友達ビンボンと再会し
カナシミの存在理由が明らかになっていく…というストーリー。

ヨロコビとカナシミが冒険をしている間、ライリーは感情が揺れ動いて不安定になり
意地悪で泣き虫でイライラした女の子になってしまっていて
2人の冒険だけでなくライリーの人生も心配しながら観てしまいます。ダブルハラハラ…
実際、ライリーの人生自体はみんな若い時に超えてきたような
感情がコントロールできず鬱々イライラとするアレなので、自分の中でもこんなことが起こってたのかもなあ〜という視点でも見ることができます。面白い。

ラストも無難に良かったんですが、なんかこう…無難!
頭の中のシステムとかは面白かったんですが、ストーリー自体はずっと無難!ですよね!うんうん!普通!
面白かったですが、ドカンと感情が揺さぶられるタイプの映画ではなかったです!