ひば

マッドマックス 怒りのデス・ロードのひばのレビュー・感想・評価

5.0
本日BSで放送された記念に。
半券は2015年7月8日と記載されています。私は生きることに絶望し、もう死んでもいいかって思ってた頃です。いいから来いと姉に引っ張られて見ました。映画の力を正面からくらいました。歴史がつくられる瞬間を、伝説に立ち会った。しばらく呆然としていました。自分の為に生きよ、そして時には損得を考えず他人の為に生きよ、と。フェミニズムについてちゃんと考え始めたのもこの作品からかもしれません。しかしフェミニズムを語る道具にするなと一部ファンには言われていたことから、見えない人には本当に何も見えないのでしょう(そして見えていながらそこに嫌悪を覚えあえて否定する者もいると)。虐げられた女性たちは地平線の彼方へ逃げるのではなく、なぜ私たちがどかなければならないのか、お前がどけと自力で居場所を取り戻すのです。人生の映画はなんですかと聞かれたらこの作品はあげるでしょう。バカ映画と一蹴できる映画ではなかった。何度映画館に通ったことか。映画をたくさん見始めたのもこの作品からかな。まったく成人の日になんて映画を放送してるんだと思いましたね。新成人の皆様、良い大人になってください。貴方の人生は貴方のもの。貞操帯を口枷をつけるつけられる世界はもう終わりです。良い世界をつくっていきましょうね。私はとりあえずもうちょっと生きてみて、そして死んだときはこの作品を棺に入れてほしいです。でもそれ生のエネルギーの塊だから死んで蘇るかもね。人生に迷ったら映画を見ましょう。きっと貴方を守り、導いてくれるはずです。
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