Dachiko

バイオハザード:ザ・ファイナルのDachikoのレビュー・感想・評価

2.2
正真正銘根っからのアクション映画だった。そこにホラーという要素は皆無である。

第1作目のようなおどろおどろしさも第2作目まであった前作との繋がりも薄れていき、今作を見るためにはアリスとアンブレラ社幹部が敵対しているということ以外綺麗さっぱり忘れていいくらいだ。

驚いたのが、前作のラストでゾンビの大軍勢に囲まれて、アリスやクレア、レオンなどの主要メンバーとさらにウェスカーが共闘しようとしていた。

が、今回の初めに大軍勢の姿もなく、アリスも孤立しており、ウェスカーとも再び敵対していた。描写や説明がないため、前作との間に何があったのか全くわからない。

だがしかし、ミラ・ジョボヴィッチの美しさと逞しさに魅了され続けた2時間が経った後、先ほどのような物語の破綻もありながら、面白いという感想を抱いてしまった。

女性と銃だけで映画が成り立つ

この言葉は『気狂いピエロ』の監督、ジャン=リュック・ゴダールの言葉であり、今作の監督、ポール・W・S・アンダーソンも同調している言葉であるが、これは正に今作を表している。