公開当時は意外と面白いじゃんって思った記憶あり。今見るとまぁこんなもんかって感じだけれど。ホラーって映像技術やデザインの流行り廃りに影響されるところも大きいから時間が経ってからレビューするのって難しいよね。いつの時代に見てもってのが名作ってやつなんだろうけれど。
作りとしては良くある家系ラーメ･･･ホラー。「ポルターガイスト」とか意識してる感じがしなくもない。和製ホラー的な見せ方もちらほら。映像的なセンスは悪くなく、なかなか洒落てるじゃんって思うけれど、ちょっと見せすぎかなって気はする。まぁそこらへんはアメリカホラーだからしかたないかな。
ストーリーは残念な感じ。まず実話って言うのが逆に嘘っぽい。家族愛的な要素もなんか邪魔くさい。思春期の男の子にあの母親は鬱陶しいし、父親のアル中設定の必要性もわからない。まぁ実話だからって言われたらなんも言えないけれど。お化け屋敷映画に振り切れずに、お涙頂戴のいい話しにしたいって気持ちが出過ぎてるよね。そこら辺の気持ち悪いドラマ全部削って、もっとカルト的なほうに振ったら面白くなる要素は多いと思うんだよね。展開も都合良すぎたり唐突だったりってのが多いので。
素材はよし、だがまとめ切れてない。って感じでした。
