理想と現実のギャップ。重みに耐えかねて地べたでモゾモゾ這いずり回ってる感じ。
いつでも最大の敵は自分の中に抑え込んだ闇だ。
人、その仕草、見ているもの、読んでいるもの、聴いているもの、環境、コンプレックス、フラストレーション…
相反するパーソナリティたちを集約させた日常が、アンドリー・パレークの素晴らしい撮影で感情に訴えてくるから、やりきれないのに尊ささえ感じる。
何より私自身の中に相反するものがあって、堅実な常識や確固たる善悪をまだ持ち合わせていないので、極端にイタイくらいが同調しやすい。
Me and you, You and I.
相反するものは対立するが、共存もしている。
救いを必要とする誰かの手を握ってみた時、光の方へ導き出されるのは自分の方なのかもしれない。