毎日変わらないことなんかないんだけど、あまりにも微々たる変化だから気づかなかったり気づかないふりしたりして「平穏」をやっていくのはすごく楽で楽しい
でも周りは変化が怖い自分なんて全然待ってくれなくて、親は老いるし、一緒にゲラゲラふざけていた友人はいつの間にか将来を考えてコミュニティの外へと羽ばたく助走を始める
自分の友だちや家族を自分の一部のように思っていたそれは錯覚で、ただ人間が一人一人生きて、別々の生を別々に歩んでいく、そこが交差することもあるだけということに気がつくのが多分進学や就職で地元から離れる同級生が現れるこのくらいの年代なのかもな〜
自分はそもそも学生が主人公のものがそこまで好きでは無いので正直ありがちすぎるラブストーリーだし、え……映画でこれを……？？って感じだけど、成長する自分や他人を止められない、過ぎる時間を止められない 寄せては返す心の揺れ、戸惑いをめっちゃ丁寧に描いて、そして人が踏み出す尊き瞬間を美しく切り取っているの魅力的だったな〜
毎日なんにも起こってないようで、生きてるとみんなに何か起こってるし、それがいいんだろうな
思いをキャッチしないことで自分を守ってきたたまこが、しっかり両手を広げて掴みにいくのはアツかった
小さなコミュニティでの楽しく穏やかな日常を描いたアニメの先に、居心地の良いそこから踏み出していく劇場版を用意しているのすげ〜いいな キャラクターをそこに閉じ込めないというの優しいな と思った
「自己嫌悪」って落ち込む様子のみどりちゃんにたまこが「わたしがみどりちゃんの分までみどりちゃんを好きでいるから大丈夫だよ〜！」ってこともなげに言うシーンがあまりにも好きすぎた
ていうかたまこもう10年前なのか、ドン引き 無理
