とみやま

まほろ駅前狂騒曲のとみやまのネタバレレビュー・内容・結末

まほろ駅前狂騒曲(2014年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

劇場公開時観に行ったんだけど、また観た。
「くるり」の岸田さんが劇中音楽担当してるんだけど、とても物語に合う。才能あふれる凄い人だなって、本当に思う。

多分、大根仁さんが手がけたドラマ版を観てない人には「?」が多いはず。若い刑事がヨッシーと呼ばれるトコとか、真木よう子さんが当たり前のように登場する設定はドラマから。「まほろ駅前多田便利軒」しか観てないとわからないわな。ファンムービーとしての要素が、実は多い作品。

んで、自分が一番「おいーっ!」って思うのは、行天が大きな怪我を負い、「だ、大丈夫かぁ〜!」ってなるところ。前作もそうだったじゃん!映画ではなく原作・脚本の問題なのかな…

でも、一部の邦画に観られる傾向として、「仲間や主人公に準ずる登場人物が重傷を負ってピンチ!で、なんとなく感傷的なムードになる」展開の一つなんだよね…。どうなの、これ!?「踊る大捜査線シリーズ」なんか典型的な良い例。いや、どうせ助かるんでしょ、と高を括って観てるから、中途半端な感傷にしかならないんだ…。それもあって、観てるこっちが気まずいよ!!

ただ、重傷を負わせた方が物語的にも綺麗に着地するってことなのかな?「踊るムービー」のほとんどがラストで死にかける設定なんでしょうよ。ドラマならワンクールかけて観るので、ファンとして感傷的ムードに同調出来るかもしれないけど、映画の2時間ぽっきりでは厳しい。この定型文のような展開は、ドラマツルギー的破綻を言い渡されても否定できないよ!

「まほろ」の感想ではなくなってしまった。いろいろあるけど結果としては良作なのでよかった!
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