とみやま

ストップ・メイキング・センス 4Kレストアのとみやまのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

最高だった。IMAXで見られたのがなによりも良かった。大きすぎるスクリーンで音楽を身体で浴びる感覚。思わず身体を揺らしながら見てしまった。ふと「しまった!隣の人ごめん!」と思ってチラ見したら、その人も揺れていた。だよね!そうだよね!と、非常に幸せな時間だった。初めて見たのが映画館のスクリーンでよかった、と強く思えるライブ映画。

ライブ演出が何よりも素晴らしい。舞台機構すらもさらけ出した装置なしの舞台上に、ラジカセをもってデイヴィッド・バーンが「サイコキラー」を歌い出す。どうするんだろうと思っていたら、続く曲ごとにメンバーが増え、演奏に合流していく。で、全員が揃った瞬間、大黒幕とホリゾント幕を一気におろして、再び次の曲を始める。なにこれ!?とテンションが上がった。まるで演劇みたいな演出だ。
映像の演出も素晴らしかった。ライブでしか感じられないであろう熱狂というか、演者たちと観客の温度がビシビシ感じる。メンバーたちの表情をしっかり捉えて編集されてるからなのか。ライブ会場の熱、生の感覚を冷凍保存して、映画館で解凍して放出したかのような。

「アメリカン・ユートピア」を見た時は、デイヴィッド・バーンもトーキング・ヘッズも知らなかったので、めっちゃいい曲だけど知らない!!という感覚だったのだけど、その後しっかり履修していった自分にとっては、「ちょっと最高じゃないですか!!」な上映だった。
とみやま

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