とみやま

デューン 砂の惑星PART2のとみやまのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

全っっったく関係ない話になるけど、公開日前日3/14に、グランドシネマサンシャインIMAレーザーGTで「DUNE」上映があった。
思い出せば1作目はかなりツラかった。思い出すことといえば「話全然進まない」「暗くて陰気くさい」「やっと話が進むと思ったらゼンデイヤが「『物語は始まったばかりよ!!』と決め台詞言ってエンドクレジット始まったから「はあああ!!?!??」と声が出そうになった」と、良い記憶がない。

でもPart2の先行上映をするなら、せっかくだし観に行くか!と思って、重い腰を上げてチケットを取ってIMAXの客席に座ると、シャラメとゼンデイヤが「リバイバル上映のご覧の皆さん!」って言い始めた。えっ、えっ、と戸惑っていると、きちんとPart1が始まった。勘違いしてた。これ再上映だった。「うーーーーーわ、、、、、、」と遠い目になった。2時間30分かけて「物語は始まったばかりよ!!」を見るのか…何のために…。とか思いながら、仕方がなく見始めたのでした。でも久々に見ると思ったより面白かった。たぶん、思い出補正で相当つまんないと思ってたんだろう。(あと、ゼンデイヤはちゃんと「物語は始まったばかりよ!!」と言ってた。)

で、Part2。評判良いし今度こそ!と思ったけど、やはり乗れなかった。映像体験はめちゃくちゃすごい。朝イチのグランドシネマサンシャインIMAXレーザーGTが満員になるくらいなので、できるだけいい環境で見る方が楽しめる作品であることは間違いない。サンドワームが画面いっぱいに出てくるシーンは構えてても驚いてしまう。
物語は正直言って、Part2同様、展開が遅くて陰気くさいし長い。なんなら間違って観ちゃったPart1の方が面白いんじゃ…?と思うくらい。映像の素晴らしさは抜群だけど、物語は全然乗れない。映像がすごいことと、面白い映画であることは、やはりイコールにならない。観終わって劇場出る時「うんまあ、そうだよね。前回もそうだし」とテンション低めになってしまった。

ジェシカが教母になるあたりで、非常にキナ臭くなるのが良かった。「まずは一番弱いやつ、つまり私を恐れる者たちから布教だっ!」とか言ってて、いつからそんなキナ臭いこと言うようになったんだこの人?と面白かった。ことあるごとにお腹に宿った赤ちゃん(ポールの妹)を使って「妹はこう言っている!」とか言うのも然り。戦士扱いされていたPart1から大きな落差があって戸惑う。
あと、スティルガーがポールを救世主として可愛がりまくるのも最高。ポールが「僕は救世主じゃない!!」と言った際も「ポールったら奥ゆかしいんだから。そーいうところも救世主っぽいよね」も都合よく解釈してくれるところも好き。

ポールが宗教的な象徴として、のし上がっていく展開は面白かった。そして、この世界には核兵器が存在していて、非常にグロテスクな駆け引きも存在していることがわかる。

ゼンデイヤは全体を通して良かった。すごくいい役者さん。出ずっぱりのシャラメもすごくいい。
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