SHIROHITO

ジュピターのSHIROHITOのレビュー・感想・評価

ジュピター(2014年製作の映画)
2.2
『Jupiter ascending』

いやぁ驚いた。。ウォシャウスキー姉弟応援してるんだけど、これはとんだ茶番、完全なる駄作。マトリックスで狂喜乱舞したあの頃の気持ちにさせて欲しかったが、童心にかえるどころか観終わってどっと老け込んだ。

許せない適当さ加減ばかりで、説明もなし補完するシーンもなし、退屈なアクションばっか。導入こそポンポン進んで訳も分からず主人公ジュピター(ミラ・クニス)と同様に物語に巻き込まれていくが、なんか説得力ない脚本と演出で色々すっ飛ばされて気付いたら舞台は宇宙へ。ここからが本番なんだろうなーと思ったら、いきなり狼との混合人間ケイン(チャニング・テイタム)といきなりロマンスぐいぐい展開。ジュピターは自分の運命(てかただの偶然)に翻弄される訳でも、突如連れられた宇宙でパニクる訳でもなく、男に色仕掛けする余裕まであんのかよと謎すぎる順応性に困惑。軽くてガタガタな話に吐き気を催しつつ我慢して観ていると、とうとう適役のバレム(エディ・レッドメイン)本気で動き出す。こいつの知略に満ちた魔の手が忍び寄るか!と期待したがこいつの小物感が半端なく「え?」、他の兄妹が何か仕掛けてくんだろ?と思ったらそうでもなく「は?」、バタバタやってるうちに悪役バレムのクソみたいな最期を見せられて「…」。。誰に向けて何を見せたかったのかさっぱり分からず、ウォシャウスキー姉弟に不安を抱きつつ劇場を後に。

観たこと後悔する出来だったけど、ほんとウォシャウスキー頑張って。
舞台である全宇宙であの一族が繰り広げられている所業が描かれてないのでただスケールでかそうなだけで非常に薄っぺらい。せめて人間を収穫して材料にする云々のところだけでも恐ろしく描いていて欲しかったなぁ。

テイタムが空中をスケート滑走する姿を観て、『Mr.インクレディブル』のフロゾン思い出した。
「ハニー!俺のスーパースーツをどこにやったんだー!」w
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