恋人との共依存、自傷行為、認知症などの別々の人のストーリーがつながって一つの物語になっている。
それぞれの登場人物に相関はあるけれど、ストーリーとして絡み合っている要素は少ないので、無理に一つのお話にまとめなくても良かったような気もする。
でも、ある意味、それがリアルなのかな。
現実では、悩みごとが一つだけじゃなくて、いくつもの困りごとを一度に抱えることも少なくないから。
他の方のレビューで、｢恋人役の女の子の演技は、やりすぎなのでは｣というような内容を見かけたけれど、私自身も同じような状態に陥ったことがあり、誇張した表現ではないように感じる。
“こういうことで悩んでいる人がいる”という周知のためには分かりやすい映画だなぁと思う反面、実際はそんなに簡単に解決する問題ではない、というのが正直なところ。
なんというか、教材のイメージビデオみたいな印象。
個人的には、後半、自傷行為をしてしまう男の子の表情の変化に驚愕!!
顔つきを含めてお芝居していたなんて。表情管理の天才なのかと思った。
世間一般の人が共感するのは難しいかもしれないけれど、多くの方に観て知っていただきたい作品。
