鎌谷ミキ

真夜中の五分前の鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

真夜中の五分前(2014年製作の映画)
4.0
行定監督の作品はほとんど観ている私ですが「GO」でもこの前の「円卓」でもないまた違った作風になっており、ファンの期待をいい意味で裏切ってくれる監督です。まさか、ほとんど中国語だなんて思いもよらず…
双子と時計がキーワードのミステリー。どなたかの"携帯が出てこないラブストーリー"というのも、この作品を象徴しています。無音、そして時計が時を刻む音…とても心地よい空間。映画館でしか味わえない感覚。世の中には、音が溢れすぎている。
「贅沢な骨」に使われているシーンが、効果的に出てくるのもニヤリとしてしまいます。あの頃のような雰囲気映画ではない、そんな決意を表しているようで。不思議なラストでも、いい余韻に浸れます。
鎌谷ミキ

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