Dachiko

フライング・ジョーズのDachikoのレビュー・感想・評価

フライング・ジョーズ(2011年製作の映画)
2.5
なぜ日本の映画配給会社はこう誤解を招く邦題をつけるのだろうか。今回のフライング・ジョーズ、全く飛ばない。というよりもはや殆ど姿を見せない。基本沼の中で尾びれを見せて泳ぎ、ラスト以外は捕食するときに水面から飛び上がるくらいである。

何故なら原題が『SWAMP SHARK(沼地の鮫)』だからだ。
この原題と邦題の相違は本当に許しがたい。どうにかしてくれないものか。

それはさておき、今作は純粋に、アニマルパニック映画としてもあまり楽しく見られない。名作『ジョーズ』の名は借りているが、まさに虎の威を借る狐的な内容だった。

鮫の全貌が物語を通して全く見えないのがもどかしかった。見えたとしても鮫の一部しか見えず、しかも一瞬で消え失せる。もはやそれはアサシンのレベルである。
ラストも「え、おまえそれでいいの?!あの人のこともう立ち直ったの?! 」と思わず心の中で突っ込んでしまった。

ただ途中から見ても物語がわかりやすいという単純さはあった。それくらいである。