ShinMakita

白鯨との闘いのShinMakitaのレビュー・感想・評価

白鯨との闘い(2015年製作の映画)
2.5
1820年。街灯などの燃料として鯨油が用いられていた時代。ナンケット島を出発した捕鯨船〈エセックス〉には、ベテランのオーウェン・チェイス航海士が乗り込んでいた。船長は、名家の出である素人、ジョージ・ポラードであった。航海中に二人の確執が表面化し、船内は緊張に包まれる。やがてエセックスは、鯨の群れに遭遇。大々的な捕鯨作戦が開始されるが、そこに想像を絶する巨大な白鯨が現れ…



「白鯨との闘い」。ロン・ハワードの新作で、メルヴィルの〈白鯨〉の元になった出来事の映画化です。以下ネタバレ。


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結論から言うと、「普通」。経験値と育ちが違い過ぎるチェイスとポラードの対立はさほどドロドロしていないし、白鯨との闘いシーンのスケールも想像(あるいは予告編)の範囲内。衝撃のサバイバルも、観客に苦痛を与えるほどではありません。やはり優等生的なハワード演出。スピルバーグと差があることを、改めて証明してしまった感じ。そもそも、この映画の主題がよく解らない。サバイバル場面のネバーギブアップ精神でも、白鯨への妄執でも、対立と和解のドラマでもないですよね。前半・中盤・後半、全てにおいて中途半端な感じが否めません。つまらなくはないんだけど…レンタルでも良かったかも。
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