emily

リトル・フォレスト 夏・秋のemilyのレビュー・感想・評価

3.9
故郷に帰り自給自足で暮らす、東北の四季の移り変わりを、素材から調達し、手間暇かけて料理していただく。もちろんそこには季節の厳しさもある。

夏は湿気が多くて、カビが生えやすかったりするが、その環境を利用してパンの発酵をしたり、甘酒を作ったり。

美しく壮大な自然に囲まれて、自然の香りや、小鳥のさえずりが聞こえてきそうな、体に溶け入るように、キラキラと温かみのある丸い音楽が響き渡る。

日々時間に追われて暮らしていると、食べることはただの習慣でしかなく、そのことにありがたみを感じることもない。この作品では、季節の食材を自分で育てたり、調達して、とにかく手間暇をかけて料理をし、日々食べることをやってる。

料理は毎日やってるが、できる限り手間暇かけず、できる限り簡単にがもっとうになっており、そのおいしさに感動したり、食べれることに感謝する時間もない。

食べるという当たり前のことに毎日感謝する。
感謝できる時間の贅沢がある
手間暇をかけてそれを楽しむ。

忘れている食べることのありがたみ、感謝する気持ちを思い出させてくれる。そうしてしっかり手抜きせずに料理したくなる。普段面倒でやらない栗の皮むきだったり、ジャムづくりだったり、手作りすることで、そこに愛のスパイスも加わり、また食べる楽しみも大きくなる。

青菜のすじ取り・・こんなひと手間だったら今日からだって取り入れられそう。料理も必要だからやってるだけの日々だけど、その時間も楽しんでみよう。ひと手間を加えてみよう。
季節の食材を調達して、四季の移り変わりを感じながら、料理して、楽しもう。そんな気分にさせてくれます。
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