おださん

リトル・フォレスト 夏・秋のおださんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

良かった!! 空気感が好き〜。
のんびりほっこりなのに絶妙に考えさせられるポイント挟み込まれてくるの、堪んない!! 橋本愛ちゃんも無表情で演技が大げさじゃなくて静かな感じが自然体で良かった! し、何より可愛かった!
田舎でのスローライフとか自給自足の生活とかめちゃくちゃ憧れるけど、この映画は絶妙にリアルで、ちゃんと大変でめんどくさくて虫とか暑さとか湿気とかの快適でないところも描いてくれてたから好感持てたな〜! そしてやっぱり自分にはできないって思ってしまった😌← パン焼いたり甘酒作ったり畑仕事したり、そういう丁寧な暮らしがしたいなぁと思いはするんやけどね…ハードル高い…。でも憧れるし、全部自給自足は無理でも少しでも丁寧な過ごし方ができるようにしていきたいと思った! 日本の自然って、四季があるのってやっぱり良いよねえ…。実は『かもめ食堂』、『プール』、これとスローライフ系映画を3本も続けて観たわけなんやけど(笑)、これが一番静かで淡々としてて、本当に日々の生活を送ってる「日常」って感じで、気合い入れずにゆるゆる観られたな〜。そして日本の自然と四季の日々の美しさや心地よさ、行ったこともないはずの田舎に感じる郷愁や愛着なんかは心に染み付いてるもんやね〜、観てて素直に入ってくる気がした! まぁその分一番眠くなるのもこれやったけど(笑)
衝撃だったのは鴨のエピソードな…! 最初鴨の赤ちゃんとほのぼの可愛い感じやと思ってたら「(鴨を害虫駆除として農業に使っている)小森の人は鴨を食べない。わかるけどね。…わかるけどさ。」ってナレーション入って次の瞬間もう調理シーンになってる感じ…! ええ、た、食べるん!!?? アッそういう流れ!?ってびっくりした(笑) しかもいち子が捌くん!??って二度びっくり(笑) 見事な捌き具合でしたよ…😌 いち子が生き物と食についてどんなふうに向き合ってるのかが伝わってくる良いエピソードでした🦆
あと幼馴染の男の子・ユウタが素敵…。絶対いち子と付き合ってる、ていうか付き合っててくれ…😌🙏← 甘酒の回で、2人夜中に甘酒酌み交わしながらゆるゆるダラダラお喋りしてんのとかもう絶対付き合ってんじゃん!! この回のナレーションなんかエッチぃしさぁ…(笑) 「夜に溶ける」だか「混ざっていく」だか「絡み合う」だか曖昧なんやけど、どことなく言葉選びが色っぽいのよな〜、それで余韻たっぷりにじわぁっとフェードアウトするようなナレーションで終わっていく感じ…。端的に言うと性行為を連想させるような語彙だと思いました!(笑) 官能的で色っぽくてエッチぃの、全然そういう描写じゃないのにナレーションとか雰囲気とかリアルな感じとかでそうやって感じさせられてしまって、なんかすごいドキドキした!(笑) 田舎の幼馴染男女、付き合ってるのか付き合ってないのか分からん近しい距離感、って感じ!(笑) 明確にされてないのが好みぃ〜〜〜☺️←
ユウタに関しては、絶妙に考えさせられるポイント挟み込まれてくるって最初に言ったけど特にユウタがその一端になってて、魚のバイトの回での彼の言葉が一番心にぐっさり刺さったし、印象的やなぁと思った! だからユウタ好きよ!(笑)← ユウタ「小森とあっち(東京のような都会)じゃ話されている言葉が違うんだよね。」「自分自身の体で実際にやったことと、その中で感じたこと、考えたこと…自分の責任で話せるのってそのくらいだろう?」「なーんにもしたことがないくせになんでも知ってるつもりで、他人が作ったものを右から左に移しているだけのやつほど威張っている。」「薄っぺらな人間の空っぽな言葉を聞かされるのにうんざりした。」こんな人生悟ったような言葉が20代そこそこの若い男から出るかね!? でも別に悟ってるわけでも達観してるわけでもなく普通の若者として見える感じというか、そう描かれてるからどっか親しみやすいし…! すげえいいよ!! 大人すぎず子どもすぎず、青年!って感じで好きでした!!(学会で専門知識もない何にも詳しくない人が何気なくする質問のほうが核心ついてる、みたいな?←どんな例えw) 自給自足の根本というか、なぜこんなにも都会と違って魅力的に映るのかをユウタが上手く説明してくれている気がしたよ。都会は都会でいいんやけど、つい頭でっかちになりがちというか、“行動”をしている人は本当に少ないと思うし、ネットや本で得た知識だけで知った気になってベラベラ薄っぺらく喋ってるよなぁ…確かに…って身につまされてしまった。人の意見に流されるのでなく、ユウタが言うように自分でやったことと感じたこと、考えたことを大事にできるといいよね。大事にします!(笑)
あとはお母さんといち子の関係が謎でな〜!? 各エピソードにところどころ散りばめられてて、料理しながら母の面影を感じたり意外と手間がかけられていたことを知ったり、でも数年前に急にいなくなって家から出て行ってたことが明かされたり…。そんでラストはそんな母から久しぶりの手紙届いたところで締められる、という…。てかめちゃくちゃ気になるところで終わるやん!!? そんなんやと思ってへんかったから続きないのよ!! 見たすぎる!!!(笑) オムニバス形式のどこからでも見られる系映画かと思えば実は一貫したストーリー要素が含まれていて、まさかの続きが気になるところで終わる系映画やったという…(笑) でもそこが上手い!!👍 退屈しすぎなくてイイ〜と思った!(笑) なんか作業しながら背景BGMとかでも観られる映画でした! とりあえずいつか続き見ます!(笑)
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