おださん

ロケットマンのおださんのネタバレレビュー・内容・結末

ロケットマン(2019年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

字幕で視聴。
良かった!!!!! でもこれどうしても『ボヘミアン・ラプソディー』と比べられちゃうね!?? イギリスの有名なロックシンガーで爆発的にヒットした人でしかもゲイだしね!?(笑) でも要素としては似てたかもやけど映画としてはストーリーも表現手法(『ロケットマン』はミュージカル要素あるとか歌もタロンくんの歌であるとか)も意外と違ってたから全く別物として捉えたいなぁと個人的には思ったかな…。いや比べられちゃうとか言った時点で自分も比較してるんですけど…😅(笑) だってボラプのほうがぜってえ評価高いわと思っちゃったからさ〜?(笑) あっちは一般的にもウケるのに対してこっちは賛否分かれそう…! 私はでも両方めちゃくちゃ好きやったよ!!! ベクトルの違う好き!!!(笑)
ボラプ同様ご本人様のことなーんも知らんで見たんやけど(キングスマン2でなんか弾いてたな〜確かサーの称号を得たすごい人なんやったっけな〜てくらい)、案の定見終わったら大好きになりました!(笑) かっけえ!! すごい!! 印象的だったのはサー・エルトン・ジョンが子どもの頃から音楽の天才で、すごい才能溢れた人だった感じだったことかな? ピアノブワー弾くのとか、なんかそんなピアノめっちゃ上手いイメージなかってんごめん…。そんでてっきり下積み時代とか売れなかった時代とか苦労を経ての今の人気なんだろうと思ってたから、映画内でそういうところは全く描かれず突然ポンポーン!と人気絶頂フリーダムになってたように感じたのも意外やった(笑)
成功の道を駆け上がって億万長者になって富と名声と人気と全部手に入れたかのように見えるけど、親には否定され愛されず恋人もクズの中のクズで(後述する)、とにかく心の中は満たされないまま愛に飢えているエルトンが切なくて悲しくて愛しくなった…! 苦悩を抱えたミュージシャンは性癖なんだよ大好きになっちゃうよ〜😭 なんせ途中のボロボロなエルトンが可哀想で周りへの(というかクズ中のクズへの)怒りがすごい…! 最後更生施設で子どものエルトンを抱きしめられて本当に良かったな〜と思っちゃった、だって観てる私が途中から一番望んでたことだよ、抱きしめたかったの!! エンドロールで結婚して養子を育てて幸せになってるエルトンが見られて本当に良かったと心から思ったのであのエンドロール流してくれてありがとうだよ…! 言葉にすると安っぽくなるけど、やっぱりお金よりも愛情が大事なんだな、本当に心が満たされるには愛がないとダメなんだな〜と改めて実感させられた!
エルトン以外の登場人物で言うと、お待たせしましたクズ中のクズ、マネージャーであり恋人のジョン・リードがほんっまに嫌いになったよね!!! ボラプでは罪をなすりつけられてタクシーから無理やり下ろされたうえ不当解雇された可哀想なおじさんのイメージやったのに何やこのクズさ加減は!? しかしお前もゲイなんかい!!(笑) ボロボロになっていくエルトンになぜかめちゃくちゃ高圧的な態度でさらに傷つけるし、エルトンの豪邸なのに男連れ込んでキス(それ以上も)してるし、自分をクビにしてもエルトンの金が自分に入るようにしてるし、なんっやねんマジで!! むかつく〜〜〜怒りがすーごいのよ!!!← 特にお金関係本当に何なの、エルトンの稼いだお金なわけなのに何でお前がそんなに偉そうに使えるの、挙げ句の果てに自分に金入るようにしてんの何なの!?!?? そこが一番むかついた…! 人の稼いだ金なのに我が物顔で使ってるし一生離れない感じ、しかも愛のない態度を隠しもせずただただ利用してるだけってあからさまなの、寄生虫かよってくらい汚くてずる賢いわぁ…。ボラプとのギャップにびっくりしたわ、大っ嫌い!!(笑)
それに反してバーニー、多分みんなそうやろうけどバーニーはだいっすきになるのよ!!(笑) 作詞家でエルトンの親友のバーニー、ただただ良いやつでエルトンに同性愛者だとカミングアウトされても「自分は気にしない」と変わらずに接するバーニー、最初から最後までずっと優しくて変わらず親友でい続けてくれたバーニー、いやもうバーニーが好きすぎる…!! 途中からバーニーと付き合ったらうまくいくやんとか思ったけど、途中のバーニーとのやり取りや終盤で更生施設に来てくれたバーニーとエルトンの会話シーンを見てわかった。2人は付き合うとかそうじゃないの、親友だからいいの、恋愛とか恋人とかじゃなくて親友としての絆であり愛情なの、だからいいの、この親友としての2人の愛は一過性じゃなくて永遠のものなんだよ〜…!!😭 途中何回もエルトンはバーニーに酷いこと言うし突き放してしまうわけで、普通はそんなことされたら関係は終わるやん? それやのにバーニーはずーっとエルトンのこと思ってくれるし、更生施設で依存症治療中のエルトンにも会いに来てくれるんだよ!!! そんな優しいやついる!? かっこよすぎるでしょ…!! この時にバーニーがエルトンにかけてくれた、「お前と俺は兄弟だ」的な言葉が何よりの励ましで愛で、2人の絆の深さが現れてて胸がギュンってなったぁ…!! めちゃくちゃバーニーかっこよいよ…! 大好き!!!
映画全体ではミュージカル的な部分があったこともありやっぱり良い曲と歌に彩られた表現手法が素敵だったな〜! ボラプはライブエイドという圧倒的な盛り上がりの山場シーンが終盤に置かれてたけど、『ロケットマン』は特に圧倒的な山場があったという印象はなく、それよりはエルトンという人間が浮き沈みありドン底まで落ちたけど救われていく流れを味わう感じだったなぁ…。ていうかボラプ同様タイトルの曲名でドッカーン盛り上がると思ったらそうでもなかった感じ!(笑) むしろタイトル曲のロケットマンは個人的には印象薄いかな!?(笑) 個人的に一番盛り上がったシーンはほんま冒頭のミュージカルシーンと、「土曜日最高〜」みたいな歌詞で(笑)、パブから踊り出すシーン!(曲名わからんごめん) ザ・ミュージカルって感じで、フラッシュモブみたいというか、街練り歩きながら歌って踊って騒いでるのがすごい楽しかった!! 人生楽しい〜って感じ!! あとは単純に好きやった歌・シーンは“Your Song”と“I’m still standing”やな〜!! “Your Song”はアパート追い出されたバーニーとエルトンがエルトンの家で一緒に住みながら歌作りしてて、バーニーが歌詞を書きエルトンがピアノを奏でてメロディをつける、その2人の歌を作り上げる行程がすごく美しくてキラキラした素敵なものみたいに映ったシーンが凝縮された歌だったね〜…! あと単純に歌詞がすんごい素敵…! 「僕の贈り物のこの歌は君のための歌、君の歌なんだ」っていうこのロマンティックさが…! 惚れちゃう! “I’m still standing”は前に映画の『SING』で見たから知ってたし好きな曲やったんやけど、まさかエルトンの歌やったとは知らなくて(笑)、『SING』でも歌ってたタロンくんが今回また歌ってるのがなんかすげえなぁと思った! 映画の垣根越えた感!(笑) フィクションやし時系列はバラバラなのやろうとわかっているけど、シーンの流れとしてもバーニーに励まされたエルトンが再び立ち上がる情景とぴったり合ってて、そこでピアノを弾き鳴らしながら“I’m still standing”歌ってるのかっこよすぎるし胸熱すぎて最高やった!! また観たいな〜!!!
おださん

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