“あんたがたどこさ♪”
ピンサロで出会ったホステスに美人局だとは気づかずついて行く東大出のエリート。そこで、彼は待ち構えていたヤクザにレイプされてしまう…というストーリー。
観終わったあと脱力しました。
この作品のもつ破壊力に圧倒されました。こんな映画体験は久し振りかもしれません。
出鱈目で暴力的で倒錯した世界をその世界観とは裏腹に隙のない脚本と演出で最大限に面白さを高めています。
先が読めない展開ばかりでもう脱帽ですわ。
女性化していくにつれて暴力的になるのも笑いましたね。
ラストも最高にホラーなのに泣けてきて笑える、笑。
こんなに複雑な感情を引き出す神代辰巳監督おそるべしですね。
ロマンポルノは1987年ぐらいで終焉を迎えていますよね(多分、笑)。
僕はまだ成人ではなかったので映画館では鑑賞できませんでしたが、この作品をきっかけにロマンポルノの沼にハマりました。
こんなに自由に作品がつくられていて数多の才能が集まっている分野だとは知りませんでしたよ、いや、本当に。
30〜40作品ぐらいはこのひと月で鑑賞したのですが、こんなに面白い作品群を見逃していたなんて!
ぼちぼち他の作品も観ていこうと思っています、楽しみが増えました。