“The Prisoner 701 Sampler”
東映のプログラムピクチャーです。
タランティーノがファンを公言して以来再評価されている作品ですね。
日本国旗が意味ありげに映されたり、やたらと警察に楯突くので、反体制とか反権威的なパンクス作品なのかなーとか思うでしょ？
確かにそんな一面もあるんですが、本質は単純に女の情念、怨念を描いた作品だと思います。
恋人に裏切られ、その復讐を果たせるかがテーマです。
ですが、この作品をただのプログラムピクチャーから良い意味で脱却させているのは、なんといっても主演の“梶芽衣子”の存在です。
“梶芽衣子=さそり”は喋りません、“目”で語るのです。復讐に燃えた情念を宿しているその“目力”に多くの人たちは魅了されているのだと思います。
“梶芽衣子”でなくてもこの作品は出来たかも知れません、しかし、“さそり”と呼ぶに相応しい情念を“目”だけで表現出来る女優は他にはなかなか見当たらなかったと思います。
この作品はそんな情念の女松下ナミ=さそりと梶芽衣子の奇跡の出会いを愛でる映画だと思っています。
あっ、あんまり内容に触れてない。
エロとグロです。東映ですから、笑。
では、最後に
花よ綺麗とおだてられ
咲いてみせればすぐ散らされる
馬鹿なバカな馬鹿な女の
怨みぃ〜いいぃ〜ぶ〜し〜
