sayana

ショート・タームのsayanaのレビュー・感想・評価

ショート・ターム(2013年製作の映画)
4.5
舞台が舞台な割に啓発的ではないところに好感を感じた。あえてドラマチックに描こうとしない配慮。こんな日々だからこそほんの小さな幸せが愛おしい。
主人公のグレイスは直向きに子供達と接しているけど、私的な感情を持ってしまうところを見ると完璧なケアワーカーとは言えないかもしれない。でも人との関わり合いって本来感情が伴うもの。誰かを救いたいって思う気持ちにエゴとかそんなのはないんだ。
痛みは共有できないから、誰もそれを手にとって理解することはできない。でもだからといって望みがないわけではない。論理とか道理とか関係なく助けたいっていう思いがあればいい。
人には頼れと言えるけど、そう言う自分は誰にも頼れない。自分と自分以外とでは話が違う。人間そんなにうまくできていないんだよな。
メイソンが話し上手で陽気なALTの先生みたいだった。ケイトリン・デヴァーちゃんはNEXTエマ・ロバーツな予感。
sayana

sayana