【2014/4/2:イメージフォーラム】
カリスマきた。
傑作であることに間違いなく、周囲の映画好きにも薦めまくったりしたのだが、この作品の良さを説明するのが難しい。レビューしにくい作品。言葉を介さず、5感＋第6感をダイレクトに刺激してくるので、解釈の立ち入る隙なく感覚が蓄積されていく感じ。
例えば糞尿をこんなにカッコ良く美しく捉えた映画ってあるか？などと考えると、映画というよりビデオ・インスタレーションとしての側面が強く、これこそスティーブ・マックィーンの本領といったところなのだろう。それでも、一番の見せ場であろう15分くらいの長回し対話や、骨皮筋男なファスさんの役作りなど、ちゃんとふつーに映画としての体裁も整っている。端折り演出は好みが分かれそうだけど、その閉塞感が題材ともマッチしてるし、わたしは好きです。
マックィーン監督には今後もインディーズでおもしろい作品撮ってほしいと思っちゃうけど、今となってはなかなか難しいかもなあ。
